全世界株式
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
主な投資範囲
先進国と新興国を含む、世界の株式市場
地域の特徴
米国の比重は大きくなりやすい一方、米国だけではない
先に考えること
一つのファンドで世界の株式に広く持つか
eMAXIS Slim
eMAXIS Slimは、一つのファンドの名前ではありません。低コストの指数ファンドをまとめたシリーズです。オルカン、S&P500、先進国株式は同じシリーズでも、投資する市場も、地域の偏りも、リスクの出どころも違います。ここでは、シリーズの中で市場がどう分かれるかを見ます。
eMAXIS Slimは、三菱UFJアセットマネジメントが提供する指数ファンドのシリーズです。指数に連動する投資信託として設計され、シリーズ名の「Slim」は商品の一本を指す愛称ではありません。
名前の後半が、投資範囲の手がかりになります。全世界株式、米国株式、国内株式では、持っている市場が違います。同じシリーズだからといって、中身も、リスクも、NISAのどの枠で扱えるかも同じとは限りません。
シリーズが同じことと、ポートフォリオが同じことは別です。先に「どこに投資する商品か」を見ます。
地図は、シリーズの中でよく話題になる市場の分け方です。代表例は、全世界株式(オール・カントリー)と米国株式(S&P500)です。それ以外は、その市場がどんな役割かを示します。費用、規模、NISAの対象は各ファンドのページで確認します。
全世界株式
主な投資範囲
先進国と新興国を含む、世界の株式市場
地域の特徴
米国の比重は大きくなりやすい一方、米国だけではない
先に考えること
一つのファンドで世界の株式に広く持つか
米国株式
主な投資範囲
米国の大型株。S&P500という指数の範囲
地域の特徴
投資先は米国に集中する
先に考えること
米国の大型株だけを持つか
先進国株式
主な投資範囲
先進国の株式市場。新興国は対象外
地域の特徴
日本を含むかどうかは商品ごとに違う
先に考えること
新興国を外した先進国株式か
日本株式
主な投資範囲
日本の株式市場
地域の特徴
日本一国への集中
先に考えること
日本株を別に持つか
新興国株式
主な投資範囲
新興国の株式市場
地域の特徴
先進国とは値動きの源泉が違う
先に考えること
新興国を別に持つか
複数資産
主な投資範囲
株式以外に、債券など複数の資産を組み合わせる商品がある
地域の特徴
株式100%の商品とはリスクの出どころが違う
先に考えること
株式だけではない配分か
話題に出やすいことと、買うべきであることは別です。eMAXIS Slimが個人の会話に登場しやすいのは、指数ファンドのシリーズとして商品の幅が広く、低コストを比べる文脈と、つみたて投資の文脈で名前が繰り返されるからです。
オルカンやS&P500のように、シリーズの中の特定商品が通称で広まることもあります。主要なネット証券で買えることも、名前を見かける理由の一つです。見かける頻度は、その商品の将来の成績を表しません。
複数のeMAXIS Slimを並べたとき、最初の問いは「どの名前が有名か」ではありません。「この商品は、どの市場に投資するか」です。
先進国と新興国を含む広い株式
米国の大型株への集中
新興国を外した先進国の株式
日本の株式市場
新興国の株式市場
複数の資産を組み合わせる商品
この図は、カテゴリがどの市場を表すかの地図です。どれを買うべきかは示しません。
オルカン、S&P500、先進国株式は、同じシリーズでも投資範囲が違います。将来どちらが上がるかは、この表では比べません。
| 比べる点 | オルカン(全世界株式) | S&P500 | 先進国株式 |
|---|---|---|---|
| 投資する地域 | 世界の株式 | 米国の大型株 | 先進国の株式 |
| 米国への偏り | 大きいことが多いが、米国だけではない | 米国に集中 | 米国の比重は商品による |
| 日本株式 | 含む | 含まない | 商品ごとに確認 |
| 新興国株式 | 含む | 含まない | 含まない |
| 地域の集中 | 広い。ただし米国の比重は大きくなりやすい | 米国の大型株に集中 | 先進国の中での配分 |
| リスクの主な源泉 | 世界の株式市場 | 米国の大型株 | 先進国の株式市場 |
| 選んでいる問い | 世界に広く持つか | 米国大型株だけにするか | 新興国を外すか |
オルカンは、すでに米国株式を大きな割合で含みます。そこへS&P500を足すと、ファンドが二本になるだけで、米国株式の比率が上がることがあります。世界と米国を「別々に持った」ことにはなりません。
全世界株式と先進国株式を重ねた場合も、同じ会社や同じ国を両方で持つ部分が大きくなります。本数が増えたことと、値動きの源泉が増えたことは別です。地域別構成の最新値は、ファンドの資料で確認します。
ファンドの本数は、分散の大きさではありません。重なっている市場を先に見ます。
信託報酬は、ファンドを持っているあいだ継続してかかる費用です。指数ファンドでは、この費用の差が手元に残るリターンの差になり得ます。同じシリーズでも商品ごとに違い、同じ指数を目指す別のファンドとも違い得ます。
表示されている信託報酬が、持つあいだのコストのすべてとは限りません。指数からのずれ(トラッキングエラー)や、売買、規模の変化も、実行の結果に関わります。本日の料率は、投資信託の一覧から開く商品ページと、運用会社の資料で確認します。
eMAXIS Slimはシリーズ名であり、NISAの区分ではありません。つみたて投資枠と成長投資枠では、対象になる商品の条件が違います。シリーズに属していることだけで、両方の枠で買えるとは判断できません。
対象かどうかは商品ごと、そして時点ごとに確認します。枠のルールはNISAの説明で確認します。
eMAXIS Slimと、別のシリーズの指数ファンドを比べるとき、先に見るのは費用の低さではありません。追っている市場が同じかどうかです。市場が違えば、費用だけを並べても意味がありません。
市場が同じと確認できたあとで、信託報酬、費用以外の実行コスト、純資産の規模、指数からのずれ、分配の方針、NISAの対象、買える金融機関、運用の経緯を見ます。
オルカンはシリーズの中の全世界株式を指す通称です。シリーズのすべてではありません。
投資する国と資産が違えば、リスクの出どころも違います。
別のファンドが同じ市場や同じ会社を持っていると、重なるだけです。
費用は重要です。その前に、指数、市場、ずれ、規模を確認します。
枠ごとの対象は商品ごとに確認します。シリーズ名では決まりません。
いいえ。指数ファンドのシリーズ名です。全世界株式も米国株式も、その中の別々の商品です。
オルカンは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を指して使われることが多い通称です。シリーズ全体の名前ではありません。
S&P500は米国大型株の指数です。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)はその範囲を目指すシリーズ内の商品です。オルカンとは投資範囲が違います。
シリーズ名だけでは判断できません。つみたて投資枠と成長投資枠の対象は商品ごとに確認します。
全世界、米国、先進国、日本、新興国の株式と、株式以外も組み合わせるバランス型が、よく分かれる方向です。ラインアップの最新一覧は運用会社の資料で確認します。
必ずしもそうではありません。オルカンはすでに米国株式を含みます。S&P500を足すと、米国の比率が上がることがあります。
先に、追っている市場が同じかを確認します。同じ市場だと分かってから、費用、ずれ、規模、NISAの対象、買える金融機関を見ます。
eMAXIS公式サイト(ラインアップと商品資料) · 金融庁 NISA
これはシリーズの見方であり、特定ファンドの購入推奨や、将来の成績の予想ではありません。信託報酬、純資産、NISAの対象は変わります。最新の数字は、ファンドの資料と販売会社で確認します。投資元本は減ることがあります。